魔女の沼

おまえの「つらい」をかぞえろ!

de:code 2017 に行ってきました
5.23-24

会社への報告用のメモベースです。

概要

5.23~5.24 に開催された Microsoft のカンファレンス de:code 2017 に参加しました。

de:code は日本MS主催の技術者向けカンファレンスです。
今回は約140セッション(?)の中から12セッションを聴いてきました。+EXPO(展示会)

参加したセッションは以下の通りです。(全セッション一覧は こちら

5.23 (Day 1)

  • The New Age of Intelligence(基調講演)
  • Mixed RealityでUI/UXが変わる!SIer視点で考えるHoloLensの活用術!
  • 開発者もクリエイター。アプリ開発者に捧ぐ新テクノロジ ~ Windows 最新情報 ~
  • [Xamarin 実践]モバイルアプリの開発、テスト、テスト配布を全て実践 ~ Xamarin & Visual Studio Mobile Center ~
  • .NET 15 周年の今こそ考えるクラウドネイティブ アプリケーションと .NET の活用
  • 深層学習フレームワーク Chainer × Microsoft で広がる応用

5.24 (Day 2)

  • あなたのサービスが Cortana とつながる!! Cortana Skills の機能から実装まで
  • デスクトップ アプリをストアから配布するための A to Z
  • 知っておくべき UWP アプリ開発の A to Z
  • Xamarin / OSS プロジェクトを活用したエンタープライズモバイルアプリケーションの実装 - Project Blue Monkey -
  • エンタープライズ基準で “ 丁寧に ” .NET Framework のバージョンアップしていくコツ
  • 窓は開かれた! SQL Server on Linux で拡がる可能性

EXPO

  • HoloLens 体験会
  • 出展企業一通りチェック

セッション詳細

キーノートセッション(基調講演)

MSは、今年はAIとHoloLensをグイグイ推したいようです。

  • 葉っぱの写真を学習させ、カメラで撮った画像から植物の名前を当てさせるデモ
  • りんお(チャットAI りんな の男性版のキャラクターの紹介)
  • Microsoft Translator(リアルタイム翻訳)を PowerPoint に組み込んで、スライド上に翻訳した文章をリアルタイム表示するデモ(プレビュー版なのか上手く動作しなかった)
  • チャットボットのデモ。自動車保険屋のシステムの例。画像認識と組み合わせて「(車種を特定するために)あなたの車を写真に撮ってください」など。裏側ではビッグデータと組み合わせ、「このユーザーはあと15%値下げしたら契約してくれそう」などと分析。
  • AIを組み込んだ機械をパーキンソン病(手が震える)の患者の手に付け、機械を振動させることで手の震えを相殺して文字を書けるようにするビデオ
  • SQL Server 2017 の紹介。R言語、Pythonでストアドプロシージャを書くことができる。Deep Learning(深層学習)をSQL Server上で行うことが可能。
  • AIを使用して CTスキャンの画像から肺ガンがあるかどうかを調べる動画
  • Azure Cosmos DBの紹介
  • Paint Chainerのデモ(AIを使って白黒の線画に自動的に色を付ける)
  • Project Romeの紹介(PC-スマホのデバイス間連携)
  • HoloLensの事例紹介(建設会社での使用例 → 近いものを後に体験)

HoloLensの生みの親、Alex Kipman が登壇し大盛り上がりとなりました。

MRこそがコンピューティングの未来 HoloLensの父・キップマンが基調講演で伝えた想い【de:code】

基調講演のイメージは @nakayama_san のtweetが分かりやすいです。

Mixed RealityでUI/UXが変わる!SIer視点で考えるHoloLensの活用術!

TISさんが研究開発としてHoloLensアプリの開発を行った際の話でした。

  • HoloLensアプリを作るならUnityを使うのが圧倒的にラク
  • HoloLensでは空間タップでの操作は腕が疲れる。手元が見づらいのでキーボードは現実的でない → 音声操作がベスト
  • 空間が360度使えるのでUIとしてのスクロール・タブが不要(?)←疑問あり
  • Unityの音声認識は英語のみのため、日本語認識にはクラウドサービスを使うべき

実装時の技術的な話が中心でした。

開発者もクリエイター。アプリ開発者に捧ぐ新テクノロジ ~ Windows 最新情報 ~

MSエバンジェリスト 田中さん

今年秋(?)公開予定の、Windows 10 Fall Creators Update の紹介が主でした。

以下記事が詳しいです。

Windows 10本命アップデート「Fall Creators Update」の気になる中身

  • Windows 10 S の紹介
  • Paint 3D の紹介(Creators Updateから使える)(モデルをVisual Studioに取り込める)
  • Timeline機能の紹介
  • Fluent design System
  • Cortana Skill Kit → 別途セッションあり
  • Desktop App Converter → 別途セッションあり
  • Story Remix の紹介(Photoアプリに入る予定)

など。

[ Xamarin 実践]モバイルアプリの開発、テスト、テスト配布を全て実践 ~ Xamarin & Visual Studio Mobile Center ~

かずきのBlogで有名な 大田 一希 さんのセッション。

  • Xamarinとは、Xamarin.Native / Xamarin.Forms とは、などの基本的な話
  • Visual Studio Mobile Center(プレビュー版)の紹介
    • 自動テスト
    • テスト配布(テストユーザーにアプリを配信する)
    • クラウド上での実機テスト
    • クラウド上のデータストア(テスト用に簡単なDBを作成できる。複雑なテーブルは無理)
    • テレメトリ収集
    • クラッシュレポート

テレメトリ収集機能は面白そう。「作った機能のうちどれが使われているのか」など、情報収集機能の理想形のよう。

.NET 15 周年の今こそ考えるクラウドネイティブ アプリケーションと .NET の活用

テクニカルエバンジェリスト 井上さん

  • .NET 4.7 の変更内容紹介として、高DPIでWinFormsアプリのレイアウト崩れを修正するデモ(コンパイラを.NET 4.7にして、App.configを修正するとレイアウトが直る)
  • .NET Standard/.NET Coreの紹介(既存の.NET Framework製アプリを.NET Standard化して、マルチデバイス対応させましょう)
  • Visual Studio 2017 にてDockerのサポート。Linuxコンテナ上で動いているアプリをVisual Studio上でデバッグ可能。
  • Azure Functionsの紹介

深層学習フレームワーク Chainer × Microsoft で広がる応用

Preferred Networks 齋藤さん

深層学習フレームワークChainerの特長およびその基本的な使い方を解説します。
…という話でしたが、難しくてさっぱり理解できませんでした。

あなたのサービスが Cortana とつながる!! Cortana Skills の機能から実装まで

エバンジェリスト 渡辺さん

オリジナルのCortanaアプリを追加できる Cortana Skills の紹介でした。

  • C# または Node.js で開発可能
  • 開発には以下が必要
    • Bot Builder
    • Bot Emulator
    • Microsoftアカウント
    • Azureアカウント(無くても可)

基本的には Bot Framework で作成したBOTをCortanaに繋げるだけ。
Bot Builder SDK の Cortana用テンプレートを使用してアプリを作るデモ。

BOT Frameworkの使い方が分かっていれば難しくない。
現実的には自然言語処理が必要なので、Azure の Cognitive Services の LUIS(Language Understanding Intelligent Service) API を使うべき。

現状では Cortana Skillsがプレビュー版のため、OSの言語が英語設定でないと使用できない。

デスクトップ アプリをストアから配布するための A to Z

エバンジェリスト 荒井さん

従来のWin32アプリをストアアプリとして公開するための方法の紹介。

  • Desktop App Converter を使って既存のアプリを変換するデモ
  • ストアアプリ版 秀丸エディタ が、これを使って変換している。
  • 変換してインストールすると、アプリが仮想化コンテナ上で動くようになる。仮想化によりインストールに管理者権限が不要になる。レジストリを使用するアプリでは、Windows本体のレジストリを見に行かずアプリ専用の仮想レジストリを使用するようになる。
  • ストアに提出するには、面倒な事前申請が必要 → 面倒なので荒井さんに連絡すると裏で手を回してくれる?
  • 公開時、基本的にはソースコードを提出、ストア側でビルドする。
  • 変換したアプリ上で Integrity Level = Low のアプリを動かすと落ちる場合がある。具体的には某IME(Google?)など。変換したアプリ自体が落ちるが、悪いのは某IMEなので覚えておくこと。
  • 提出時にはWACK(Windowsアプリ設定キット)でテスト済みであることを要求される。

知っておくべき UWP アプリ開発の A to Z

エバンジェリスト 田中さん

基本的には荒井さんの話と同じ。

  • UWPアプリの多言語化方法
  • Windows Template Studioのデモ
    • 個人レベルでUWPアプリを作る際は、テンプレートとしてこれを使うのが現実的

Xamarin / OSS プロジェクトを活用したエンタープライズモバイルアプリケーションの実装 - Project Blue Monkey -

インフラジスティックス 東さん、桐生さん

  • Blue Monkeyの紹介
  • Blue MonkeyアプリのUI(View)の変更+テストのデモ
  • 画面にボタンを追加して動作・テストのデモ
  • Xamarinでは自動テストは避けられない。モバイルOSやXamarinのバージョンはどんどん上がっていくので、テストコードを書かないわけにはいかない。

エンタープライズ基準で “ 丁寧に ” .NET Framework のバージョンアップしていくコツ

Commerble 竹原さん、渡辺さん、谷口さん

.NET Framework 3.5 で作られたアプリを .NET Framework 4.6 に変更するためのコツの紹介。

  • CLR 2.0(.NET Framework 3.5)→CLR 4 に上げた際に問題が発生した
  • CLR 4内のアップデート(.NET Framework 4 ~ 4.6.1)は特に問題は発生しなかった。

デモをしながら進行。

結論としては、3.5製アプリのソリューション内に4.6のプロジェクトを作成、3.5のソースをリンク参照することで同一コードで2環境(3.54.6)のテストが可能、ということ。

窓は開かれた! SQL Server on Linux で拡がる可能性

マイクロソフト 平井さん、蟹江さん

Linuxで動作するSQL Server 2017の紹介。

  • LinuxではManagement Studioが無いので sqlcmd を使用する。使い方はWindows版と同じ。
  • Visual Studio Codeにプラグインを入れることで、GUIに近い操作感を得ることが可能
  • 全プラットフォーム(Win/Mac/Linux)共通のGUIツールを準備中
  • 従来通り ADO.NET, Entity Framework などで接続が可能
  • バックアップ・リストアの方法は今までと同じ。異なるプラットフォーム間でバックアップ → リストア も可能。
  • Windows版よりLinux版の方が若干パフォーマンスが良い

EXPO(弥生)

弥生会計の弥生さんのブース。レシートのスキャン体験があった。

専用のポータブルスキャナ(無線)を使うことで、スマホのカメラよりも正確に読み取れるとのこと。
レシートのコンディションにもよるが、金額だけでなく店舗名、電話番号も認識可能。 読み取れない情報は無視する。

EXPO(Azure Cognitive Services)

ロボットを経由してCognitive Services の API を呼び出すデモの展示。

音声認識にLUISを使用する場合、使用しない場合でそれぞれ実装を試みた話を聞いた。
自然言語処理をしない場合は細かな言い回しの違いに対応し切れず製品化は現実的ではない。 LUISを使えば「意図」「キーワード」をいくつか結びつけて学習させるだけで良いのでコストが低い。
LUISを使っても複雑な問いを認識させるのは難しいが、ユーザーに例文を提示するなどして、ユーザーが突拍子もないことを言わないよう誘導すれば問題ないとのこと。

EXPO(HoloLens体験)

建設現場で使用された例の体験。

工程表(2D)をスクロールすることで、工程に合わせた3Dの建造物の状態を表示。

  • 重くはないが、軽いわけでもない。長時間の使用は首が疲れそう
  • 3Dの映像はかなりはっきり見える。映像の後ろにある現実の物体はほぼ見えない
  • 映像が表示される範囲はかなり狭い。前方に肩幅より一回り大きい程度のプロジェクターが存在するような感覚(これ以上大きくすると転倒・衝突などの危険がある)
  • 空間タップなどのジェスチャーの操作は簡単だが、腕が疲れる。
  • 目が疲れる
  • HoloLensにBluetoothキーボードを接続して文字入力が可能らしい。
  • 手元が見づらい & あまり頭を動かしたくない = キーボードを見ずにタイプできない人にはキーボードは現実的ではない。
  • → 音声認識で金額を入力するわけにもいかず、SS製品への適用はかなり難しそう。

まとめ

詳しいセッションの内容は、まだまとめている途中ですが…

.NET関連のセッションを中心に聴講してきました。
直近で使える情報はXamarin関連くらいしかありませんが、近いうちに.NETのバージョンアップ方法やUWPアプリの作り方などの情報は役に立ちそうです。

そんなことより Cortana Skills は面白そう。

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